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事業再建
士業支援.comを始めた理由とは?
こんにちは!
戦略コンサルタントの三宅巧一です。
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前回のブログで、「士業支援.com」のサービス開始に関して簡単に紹介させて
頂きましたが、今回は、何故「戦略企画.com」があるのに、わざわざ
「士業支援.com」を始めたのか?
その理由に関して書きたいと思います。
このブログのリピーターの方は既にご存じだと思いますが
私は、2009年7月に「戦略企画ドットコム」という屋号で独立・開業しました。
そして、「戦略企画.com」というブランド名で、ITベンチャー企業に特化した
業績アップ支援サービスを提供しています
(戦略企画.com:http://strategy-plan.com)。
お陰様で、100年に一度と言われているこの不況下でもビジネスは順調に推移し、
独立・開業2か月目で投資コストを回収、安定軌道に乗せることができました。
戦略企画ドットコムのメインクライアントは、ITベンチャー企業です。
私は、まずこの市場にフォーカスすることにしました。
ITベンチャー企業の経営者は、以下の特長を持っています。
・技術系出身で高度な専門スキルを持っている
・マーケティングが弱いので見込み客の集客に苦労している
・営業が弱いので、なかなか新規顧客が獲得できない
・マネジメントが弱い
一方、私の強みは、
・大学、大学院は理系なので、技術者と技術的な会話ができる
・営業、マーケティングが得意(16年の経験、特に海外市場)
・経営企画、事業企画の経験があり、戦略構築も得意
・アメリカで責任者として事業再建を成功させた経験がある
・新規事業の立上責任者経験もあり、現場にも強い
・外国人のマネジメント経験が豊富で、マネジメントも得意
ということで、ITベンチャーの経営陣とは補間関係にあり、このフォーカス
がうまくフィットしました。
当面は、「戦略企画.com」の基盤強化に注力する予定でしたが、ちょっとした
きっかけで、士業向けサービスにおける”隙間”を見つけてしまったのです。
ある日、WEBマーケティングサービスを展開している私の知人から
相談を受けました。
士業向けにWEBサービスを提供したいということでした。
そこで、まずは、私の顧問税理士に士業の方々の実態をヒアリングしました。
そして、次のことが分かりました。
・士業といえども年収300万円ぐらいで食べていけない人が多い
・紹介頼みで新規クライアントとなかなか契約できない
・マーケティングや営業が苦手
・怪しいクライアント紹介ブローカーが電話をしてくる
・“何でも出来ます”が口癖、サービスの特長がない
・強みが見えない、ブランディングができていない
・そもそもホームページやブログも持っていない
などなど、
いろいろと教えてもらいました。
ちなみに、私の顧問税理士は、マーケティングや営業が得意な方なので、
仕事が取れすぎて対応に困っています。
そろそろ、アシスタントを雇わないといけないと言っていました。
なるほど、“士業を支援する”というマーケットはありそうだな
というイメージを持ったわけです。
これが「士業支援.com」構想を考え始めたきっかけになりました。
ちょっと長くなりそうなので、続きは次回のブログで書きますね。
追伸1:士業に分かりやすい「戦略的業績アップマニュアル」シリーズ
~自分の強みを活かしたブランディング戦略編~
を無料でダウンロードしたい方は、こちらのサイトをご覧下さい。
⇒ http://strategy-plan.com/shigyoshien
追伸2:書籍のご紹介です。
この前まで「事業再建」に関する連載記事を書いていました(これからも
続編を書きますが・・・)が、ちょうど”会社再生”に関する新書が発刊
されますので、そのご紹介です。
『会社再生ガール』(田中伸治・著 イラスト・久織ちまき)
4月8日および9日にアマゾンのキャンペーンを実施、いろんな特典が付きます
ので、この機会をうまくご利用下さい。
詳細は、こちらのサイトをご覧下さい。
⇒ http://seigetsusha.com/girl/index.html
分析結果報告とトップの方針確認・事業再建マニュアル(Vol.12)
- 2010-03-30 (火)
- 事業再建
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戦略コンサルタントの三宅巧一です。
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もうすぐ3月も終わりですね。年度末の会社も多いと思いますが、売上・利益調整
や棚卸などで忙しいのではないでしょうか?
ちなみに私のような個人事業主の年度末は、12月末になります。
個人事業の場合は、年度末だから特に忙しいということはありませんね。
確定申告という厄介なものがありますが、私の場合は税理士の先生へ完全丸投げ
していますので、非常に楽であり、本業に専念することができます。
独立当初は自分でやろうと思っていたのですが、やはり慣れないことに時間を
割くよりは、本業に時間を割いた方が良いという判断で税理士にお願いすること
にしました。
今は、そうして良かったと思っています。やはり専門家にお願いするのが
結果的に時間もコストも削減できると思います。
さて、本日の本題ですが、今回も事業再建の連載記事を書きたいと思います。
「事業再建」は、この不況下においては非常に重要な内容なので、
何回かに分けて詳しく説明しています。
ちょっと高度な内容なので、特に損益計算書の知識がない方には、
分かりずらいかも知れません。
詳しく学びたい方は、無料冊子「事業再建マニュアル」をダウンロードして下さい。
⇒ http://strategy-plan.com/book.html
舞台は、私がアメリカに駐在していた2001年までさかのぼります。
損益計算書(P/L)の分解分析が完了した時点で、その分析結果のサマリーを
作成し、経営トップへ報告します。
サマリーは、以下の内容を網羅すると良いでしょう。
ここでは、可能な限り分析に基づいた客観的な事実を記載するようにし、
自分の見解は入れないようにします。経営トップや関係者をミスリード
(間違った方向へ導くこと)しないようにする必要があります。
(1)過去の実績におけるP/L分解分析のポイントを記載します。
●5つの事業ドメインに関して:
・過去の実績はどうだったのか
・また、特筆すべき事項があれば記載します。
●4つの地域に関して:
・各地域における5つの事業ドメインの過去実績はどうだったのか
・地域の特性に関して特筆すべき事項があれば記載します。
※ここでのポイントは、分析に基づいた客観的事実を簡潔に記載すること、
また、そうなるに至った客観的事項があれば記載するようにします。
(2)更に一段掘り下げて、ポイントとなる事業ドメインの分析レポートを
作成します。
今回のケースでは、本社サイドとして拡大を狙っていた機械セットメーカー
向けビジネスに関して、更に掘り下げた分析をしました。
また、新製品ビジネスに関しては、今後継続するかどうかを判断する必要性が
ありますので、このビジネスに関しても更に掘り下げた分析を行いました。
いずれの場合も、個々の顧客レベルまで落とし込んだ(今後の見込み客も含めた)
分析が必要となります。
分析結果報告には、大局的見地で全体感を捉えられるようなサマリーを作成し、
個々の事業ドメインに関して、更に掘り下げた分析とレポートを作成すると
良いと思います。
その分析内容は、過去の実績に基づいた客観的内容であることが大切です。
その理由は、経営トップや関係者をミスリードしないようにするためです。
また、提出するレポートには、分析結果も添付しますが、その際、計算根拠を
記載することを忘れないで下さい。
もしかすると、違う条件で再計算を求められることも考えられます。
ここまで完成した時点で、経営トップや本社の関係者へ報告し、今後作成する
再建計画の方向性を確認します。
最終的にこの事業再建計画の最終責任者となるのは、経営トップである社長と
本社管轄部門の事業部長ということになりますので、それらキーマンの方針を
確認する必要があります。
では、本日のブログはここまでにしたいと思います。
追伸:私のクライアントがブログを始めました。
”管理部支援.com ”という名前のブログになります。
管理部門所属の方は、是非ご覧下さい!
データ分析の重要性・事業再建マニュアル(Vol.11)
- 2010-03-26 (金)
- 事業再建
こんにちは!
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※現在、読者は1,280名ぐらいです。
直近2回は、WEBマーケティング、特にSEOに関するスポット記事を書きました。
また、事業再建の連載記事を書きたいと思います。
「事業再建」は、この不況下においては非常に重要な内容なので、何回かに分けて
詳しく説明しています。
ちょっと高度な内容なので、特に損益計算書の知識がない方には、分かりずらいかも
知れません。
詳しく学びたい方は、無料冊子「事業再建マニュアル」をダウンロードして下さい。
⇒ http://strategy-plan.com/book.html
今回は、データ分析の重要性を改めて実感したエピソードに関して、皆さんにシェアしたい
と思います。
舞台は、私がアメリカに駐在していた2001年までさかのぼります。
私が所属していた事業部のミッションの中に、日本からアメリカへ輸入された機械に搭載
されている部品(事業部の取扱製品)の供給(保守用)があります。
今回の事例では、“保守品ビジネス”という事業ドメインになります。本社からは、
(1)物量がそれほど多くないので売上が拡大しない
(2)オーダー処理に手間がかかりオペレーション効率が悪い
(3)旧型品から新型品への型式読み替えなどの問合せが多く、手間がかかる
という理由から、このサービスをやめるべきだという意見が前々からありました。
そして、機械セットメーカー向けビジネスに注力すべきとの見解が大半だったのです。
そこで、P/Lの分解分析をしたところ、粗利益を一番稼いでいるビジネスがこの保守品
ビジネスであることが判明しました。
営業利益を見ても、5つの事業ドメインの中で、2番目もしくは3番目に営業利益を稼いで
いるビジネスだったのです。
ちなみに機械セットメーカー向けビジネスは、一番利益がでていない事業ドメインでした。
この結果に本社の方々は、皆さん驚いた様子でした。
仮にこの保守品ビジネスを撤退し、この不況下の中、機械セットメーカー向けビジネスに
注力した場合、この事業部は完全撤退することになっていたでしょう。
イメージや先入観で意思決定してしまうと大失敗する事例の一つだと思います。
やはり、数字は嘘をつきませんので、面倒でもしっかりと分析する必要性を感じる
出来事でした。
あなたは、イメージだけで物事を判断していませんか?
重要な意思決定は、しっかり調査・分析してから行いましょう。
では、本日のブログはここまでにしたいと思います。
追伸:私のコンサルティング事例がドリームゲートのサイトで紹介されました。
「事業戦略を再構築。売上を対前年比132%にした方法とは?」
ご興味がある方は、こちらよりご覧下さい。
⇒ http://case.dreamgate.gr.jp/topics_detail10/id=805
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