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ジョイントベンチャーを活用し初期投資ゼロでビジネスを立上げる方法
- 2012-03-27 (火)
- JV | ジェイ・エイブラハム | ジョイントベンチャー
こんにちは!
戦略企画ドットコムの三宅巧一です。
もうすぐ3月も終わり、いよいよ新年度の
始まりですね。月日が経つのは本当に
早いですね。
気持ちを新たにして新しい道を
歩み始める人もいるのでは
ないでしょうか?
私も新しいことにチャレンジするため
新サイト「一人起業戦略.com」を
構築中です。
4月上旬には、公開したいと思っています。
この「一人起業戦略.com」では、
私が培ってきた一人起業ノウハウを
出し惜しみすることなく公開する予定です。
楽しみにしていて下さいね!
では、本日の本題に入りたいと思います。
前回のブログ「気づきのシェア」では
WordPressブログ集客の重要性とその
ポイントについてお伝えしました。
前回のブログ記事は、こちらをご覧下さい。
無料集客の仕組みにWordPressブログが必須の理由とは?
今回の「気づきのシェア」では、
「ジョイントベンチャーを活用し
初期投資ゼロでビジネスを立上げる方法」
というテーマでお話したいと思います。
ジョイントベンチャーを活用すると
初期投資ゼロで、新しいビジネスや新しい
サービス提供を開始することが可能です。
私は、事業再建に取り組んでいたアメリカ
駐在時代から、このジョイントベンチャー
(略して「JV」)を活用することで
ビジネスを拡大してきました。
そして、アメリカ帰国後に転職した
ベンチャー企業においてもJVを活用し
新規事業の立上げをしています。
また、独立起業後も積極的にJVを
活用するようにしています。
本日の「気づきのシェア」では、
■そもそも「ジョイントベンチャーとは何か?」
■ジョイントベンチャーの種類は?
■ジョイントベンチャーの具体的な方法とは?
■ジョイントベンチャーの事例
に関して、お伝えしたいと思います。
少し長くなりそうですが、重要な内容なので
最後までお付合い下さい。
■そもそも「ジョイントベンチャーとは何か?」
ジョイントベンチャーという言葉を
初めて聞いたかも知れませんので、
まず最初に「ジョイントベンチャー」
とは一体何か?というお話をします。
ジョイントベンチャーは、ある会社とある会社が
共同出資して新しい会社を設立し、一緒に
会社経営するという意味もありますが、
マーケティングにおけるジョイントベンチャーとは、
もっと簡易的な内容で、お互いの合意が得られれば、
すぐにでも始められる手法です。
ここで説明するジョイントベンチャーとは、
お互いの経営資源(例えば、顧客基盤など)を活用し、
お互いのビジネスを拡大する手法になります。
既に持っている経営資源を活用するため、
追加投資の必要がなく、比較的容易に
始めることができます。
アメリカの有名マーケターであるジェイ・エイブラハム氏が
最も得意とする手法で、彼がクライアントにもたらした
売上増の約70%は、このジョイントベンチャーを
活用したものと言われています。
それだけ、強力な手法と言えます。
■ジョイントベンチャーの種類は?
一言で「ジョイントベンチャー」と言っても
いろんな種類があります。ただ、あなたを中心
に考えた場合、大きな視点で分類すると、
以下の3つに集約できます。
1.あなたがホスト側になるJVパターン
このパターンは、あなたが資産を提供する側
になります。例えば、あなたの見込み客リストを
提供する形態です。
2.あなたが受益者側になるJVパターン
このパターンは、JVパートナーの資産を活用し、
利益を得る側になります。例えば、見込み客
リストを使わせて頂き、売上・利益を得る
という形態です。
3.共同でビジネス展開するJVパターン
このパターンは、お互いの強みを活かし
お互いの資産を提供することでビジネスを展開、
そこで得られた利益を分配する形態になります。
1に関しては、特に何もすることなく
追加で利益を得ることができます。
既にある程度成功していて、見込み客
リストなどの資産を持っている場合に
有効なJVパターンです。
2に関しては、新規事業の立上げ、新サービスの
立上げ、起業など、全くゼロの状態からビジネス
を立ち上げる時に有効だと思います。
3に関しては、お互いの強みを活かし、お互いが
役務提供や資産提供することで新しい価値を
創造し、得られた利益をルールに従って
分配する方法です。これも新規事業や新サービス
の立上げに有効だと思います。
ちなみに、私の場合は、対等な立場で一緒に
ビジネスをすることで、理念達成を追求
したいので、パターン3をよく活用しています。
■ジョイントベンチャーを成功させる具体的な方法とは?
では、ジョイントベンチャーを進める上で
ポイントとなる点は何か?
解説したいと思います。
パターン1に関しては、あなたが資産を
提供する側なので、話があるのを
待っても良いですし、積極的に
仕掛けても良いと思います。
ここでは、パターン2と3のケースを
前提としてお話します。
●プロセス1:JVパートナーを探す
JVを成功させるためには、パートナー選定が
非常に重要です。以下、4つの観点で
パートナーを探しましょう。
1.理念・ビジョンなど目指している方向が同じ
2.お互いの強みと弱みが補間関係にある
3.自分の商品・サービスと競合しない
4.ターゲット見込み客が同じ
最初は、できれば友人・知人の方が
取り組みやすいと思います。
友人・知人の中で、適切な人がいない場合は
Facebookなどのソーシャルメディアを
うまく活用しましょう。
●プロセス2:JV企画を簡潔にまとめる
パートナー候補が見つかったら、あなたが考えている
JV企画を伝える必要があります。
そのため、以下の要領でJV企画を検討します。
1.ジョイントベンチャーの企画内容を
簡潔に1枚にまとめる
2.パートナー側のメリットを明確にする
(利益などの金額と計算根拠を示す)
3.パートナー側にお願いしたいこと
(役務提供、資産提供など)を明確にする
※パートナー側から見て、あまり負担に
ならないよう配慮する
特に「JVパターン2:あなたが受益者の場合」は、
相手を儲けさせるというマインドが必要です。
最初の取引では、相手にすべての利益を提供
するくらいでも良いと思います。
そうすれば、JVを断る理由がなくなりますし
短期間で信頼関係を構築することも可能です。
●プロセス3:パートナー候補にコンタクトする
プロセス1でリストアップしたJVパートナー候補
にEメールやFacebookなどでコンタクトします。
いきなり本題に入るのではなく、まずは信頼関係
構築を心がけましょう。
つまり、自分がしてほしいと思っていることを
相手にするようにします。そうすれば、
信頼関係を構築しやすいと思います。
そして、タイミングを見計らい情報交換を
打診して見て下さい。やはり、メールのやり取り
よりも直接会ってお話する方がJVを進めやすいと
思います。
遠方のため面談が難しい場合は、スカイプ
を使ってお話すると良いと思います。
■ジョイントベンチャーの事例紹介
では、JVの事例を紹介したいと思います。
事例はいろいろありますが、まずは
私がアメリカで消費者として体験した
JV事例を紹介したいと思います。
クレジットカード会社と航空会社の
ジョイントベンチャー事例です。
私はアメリカ駐在時代、月に1回のペースで
国内出張していました。アメリカの場合、
国土が広いため、出張はほとんど飛行機を
活用します。
その際、よく活用していた航空会社は、
コンチネンタル航空(現在は、ユナイテッド航空と
経営統合しています)でした。そして、
クレジットカードは、VISAカードを
使っていました。
なぜVISAカードなのか?
理由は簡単です。
このVISAカードで買い物をすると、1ドルにつき
1マイルのマイレージが加算される
仕組みになっていたからです。
コンチネンタル航空の機内誌にそのクレジットカードの
申し込み用紙がありました。そこで、その申し込み
用紙からクレジットカードを申請したのです。
コンチネンタル航空の顧客資産をVISAカードが
うまく活用し、利益を得ているジョイント
ベンチャーモデルになります。
ここで、それぞれの会社における
メリットを整理してみましょう。
■コンチネンタル航空のメリット:
●カードの利用金額に応じてVISAカードから
手数料収入を得ることができる
●飛行機を飛ばすコストは空席があっても
それほど変わらないので、マイレージを
使って乗客が増えても損失はない
(手数料収入メリットの方が大きい)
●VISAカードからの集客も期待できるため、
顧客数を増やすことができる
■VISAカードのメリット:
●コンチネンタル航空の経営資産を有効活用
することで広くサービスを告知できる
●マイレージという強力な無料オファーで
カード契約者を増やすことができる
●マイレージが加算されるため、顧客のカード
使用頻度が上がり、バックエンドで
儲けることができる
前半で説明した通り、ジョイントベンチャーには、
・ホスト(経営資産を提供する側)
・受益者(相手の経営資産を活用して利益を得る側)
が存在します。
このケースでは、
・ホスト=コンチネンタル航空
・受益者=VISAカード
になると思います。
ホスト側であるコンチネンタル航空は、空席=売上・利益を
失うことを意味するため、このジョイントベンチャーに
より追加で利益を稼ぐことができます。
もちろん、受益者であるVISAカードは、コンチネンタル航空に
手数料を支払っても十分な利益を得ることができるはずです。
あなたもそうだと思いますが、クレジットカードは
一度メインカードとして使い始めると
あまり変更しません。
カードの有効期限は、最低でも3年はありますので、
その期間は使い続けます。
現在、私は東京に住んでいますので、コンチネンタル航空を
使うことはほとんどありませんが、未だにアメリカで
発行したVISAカードは使っています。
既にこのVISAカードを使い始めて10年以上経過しています。
そのため、VISAカードは十分な利益を得ていると思います。
コンチネンタル航空にとっても、私が東京へ移住したこと
により固定客を失うことになりますが、VISAカードからの
手数料収入があると思われますので、メリットになります。
このジョイントベンチャーは、お互いがWin-Winとなる
良い事例だと思います。だから今でも継続している
のだと思います。
日本では、コンチネンタル航空とJCBカードが
同じようなジョイントベンチャーを展開しています。
私もコンチネンタル航空のマイレージが
貯まるJCBカードを持っています(笑)。
このように相手のメリットを十分打ち出せるように
じっくりジョイントベンチャー企画を練りましょう。
単純な成功報酬による手数料型ジョイント
ベンチャーではうまく機能しないと思います。
私は以前、人材紹介会社に在籍していました。
人材紹介業界も提携が多い業界の一つです。
お互いが持っている求人情報や人材情報を
うまく活用し、成約に至った場合は、手数料を
折半するようなモデルです。
しかしながら、単純な成功報酬による手数料型モデルなので、
ほとんど機能していませんでした。提携当初は、
やり取りが活発なのですが、次第にフェードアウトする
パターンが多く見られます。
ジョイントベンチャーの大きな課題としては、
ホスト側は受益者側からジョイントベンチャーの
打診があったとしても、簡単にはYesと言わないことです。
自分たちが苦労して築き上げてきた顧客基盤に
他社がアプローチするわけですから、相当な
メリットがないとなかなかやってみよう
という気にならないでしょう。
ジョイントベンチャー成功の鍵は、
相手に十分なメリットを与えることです。
かなり長くなりましたが
ジョイントベンチャーに関して
ご理解頂けたでしょうか?
では、本日の気づきのシェアは
ここまでにしたいと思います。
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