こんにちは!
戦略企画ドットコムの三宅巧一です。
戦略コンサルタントブログ
”気づきのシェア”14回目の記事になります。
前回のブログから、用語に関する定義や意味に
ついての記事を書いています。
今後、具体的な戦略の構築方法に関する
記事を書いていきたいと考えていますので、
その前にあなたのの理解を深めて頂くために、
私がよく使用する用語の定義について説明したいと思います。
そこで、本日は前回のブログ
(そもそも”戦略”ってなに?)で少し触れました
”戦術”に関して、戦略との違いを明確にする意味を
込めて説明したいと思います。
当社は、初めて大学卒業の新卒社員を2名採用しました。
ベンチャー企業なので、創業から今まですべて
中途採用だったのですが、
大学卒業の新卒採用は初めての試みなので、
社内では新鮮な空気が漂ってます。
私も立場上、新人教育の一部を担当しています。
先日、新人2人を相手にこの質問をしてみました。
「戦略と戦術の違いを説明してみて」
「えーっと、戦略っていうのは、戦争で・・・・」
長くなりそうなので、彼らの発言内容は省略しますが、
明確に言語化された的確な内容で説明するのは、
結構難しいと思います。
前回のブログでは、戦略とは「達成したいものを
達成するための道筋」という話をしました。
では、戦術とは、一言で言うとどういうこと
でしょうか?
Yahoo!で辞書検索してみると、次のように表現されています。
1 戦いに勝つための個々の具体的な方法。
2 ある目的を達成するための具体的な方法・手段。「賃金闘争の―を練る」「人海―」
また、Wikipediaによると、こう書かれています。
戦術(せんじゅつ、英:Tactics)とは、作戦・戦闘において
任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して
戦闘力を運用する術である。
そこから派生した言葉としては、競技や経済・経営、
討論・交渉などの競争における戦い方をも
意味するようになる。
理論的・学問的な側面を強調する場合は戦術学とも言う。
戦略のときもそうでしたが、やはり戦争関係が
語源のような気がします。
戦略は、大局的見地から、達成したいものを
どのような道筋で達成するのかを考えるのに対して、
戦術は、”個々の局面における具体的な方法や
手法”と言えると思います。
例えば、新規顧客を開拓する場面を想像してみてください。
戦略的に考えると、見込み客をいかに効率よく
集客するのか、
ターゲットをどのように絞るのか、
USP(ユニーク・セリング・プロポジション:
簡単に言うと他社との差別化ポイント)をどうするのか、
リードジェネレーション(冊子などを無料提供する
代わりに見込み客の情報を得ること)を
どうするか等を包括的に考えます。
一方、戦術的には、営業マンをとにかく増やして人海戦術で
新規顧客開拓する、テレアポで新規アタックしてみる、
セミナーやイベントに参加して名刺収集するなど、
個々の具体的な方法論や手法が戦術と言えます。
ちなみに、世界No.1マーケターのジェイ・エイブラハムは、
「ハイパワーマーケティング」の中でこう言っています。
「戦術の間違いは、戦略でカバーできるが、
戦略の間違いは、戦術ではカバーできない」
私もそう思います。ちなみによく「我が社の戦略は・・・・」
というフレーズを聞く機会が
ありますが、
それは、戦略ではなくて”戦術”でしょ?
という内容がたまにあります。
ちなみに御社の戦略は何でしょうか?
もう一度、戦略と戦術の違いについて考えて、
現在の戦略を見直してみてください。
冒頭でも言いましたが、今後どのように戦略を
構築していくのか、そのプロセスを適宜
紹介して行きたいと思います。
でも、しばらくは用語の定義に関する記事を書きますね。
では、本日の「気づきのシェア」は、ここまでにしたいと思います。
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コメント:3
- Beiko 09-08-16 (日) 7:27
-
これまでの記事を読んでいないので、このコメントがずれているかも知れませんので、その時はどうぞお許し下さい。
20年近く前にUSのベンチャーで働き始めた頃に、その会社でも戦略(strategy)と戦術(tactic)の違いに関する議論がありました。
具体的には、それぞれの定義は何?という事でした。
これは、軍事用語をビジネスに転用した事により発生した問題かと思いますが、結論は非常に単純でした。例えば営業部門の場合は年初に下記を決定します。
・売上目標
・目標を達成する為の施策(年間レベル)
・目標を達成する為の四半期毎の施策売上目標はGoalです。
軍事用語に於けるstrategyとtacticの違いは、基本的には「距離」の違いです(例えば、戦略ミサイルと戦術ミサイルは弾道距離の違いによるものです。)。
それで、私が在籍した会社ではこれを単純に時間の概念に変えました。
つまり、目標を達成する為の長期的な施策をstrategy、短期的な施策をtacticと定義しました。
という事で、営業部門が年初に発表する内容は、
・Sales goal
・Sales strategy
・Sales tactic
となりました。しかし、数年の内にtacticという言葉は全く使用されなくなり、現状ではstrategyのみが使用されています。但し、strategyの前に時間の概念(期間)を入れます。例えば、Q1 strategy、FY2009 strategy、Short term strategy、Long term strategy等です。
今の時代にビジネス世界で戦術もしくはtacticという言葉を使用する人はいないのではないでしょうか?
少なくともUSのstart upでは死語になっていると思います。 - 仙太 10-12-03 (金) 13:47
-
中小企業診断士の文部省認定通信教育の昔の教科書「経営基本管理」には、「戦略計画は経営環境の変化に企業の経営資源を適合させるための計画である」「戦術計画は企業の環境変化に直接関係なく一定の諸条件の下に、経営資源を有効に活用し、日常業務を効率的に遂行するための業務実行計画である」という説明があります。つまり、戦略と戦術の違いは端的に言いますと、外部環境を考慮するか否かに違いがあり、外部環境を考慮したものは「戦略」、外部環境とは関係なく日常業務を効率的に遂行する方法・手段が「戦術」と思います。
- 三宅 巧一 10-12-05 (日) 11:11
-
戦略企画ドットコムの三宅です。コメントありがとうございます。
”戦略と戦術の違い”というキーワードで結構流入があるのですが
みなさんにとって関心のあるテーマのようですね。言葉の解釈は、人それぞれあると思います。大切なことは、
コミュニケーションを取る上で、言葉の定義や認識を確認しながら
話をすることではないかと思います。例えば、私はアメリカに6年間駐在していたのですが、日本でいう
”OEM”という言葉とアメリカでいう”OEM”という言葉は、
全く意味が違います。その違いを認識した上で話をしないと、議論がかみ合いませんし
誤解を招く原因になると思います。ということで、言葉の定義や認識合わせは大切ですね。
特に文化や商慣習が違う外国人の方とコミュニケーションを
取るケースは気を付ける必要があると思います。
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