ホーム > アーカイブ > 2009-06-05

2009-06-05

戦略立案のフレームワーク”3C分析”(続編)

このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは!
戦略コンサルタントの三宅巧一です。

戦略コンサルタントブログ ”気づきのシェア”21回目の記事になります。
まだ、1回目20回目の記事をお読みでない方は、是非ご覧下さい。

前回のテーマは、「戦略立案のフレームワーク”3C分析”」でしたね。
今回のブログは、前回の続編ということで、引き続き
このテーマで書きたいと思います。
是非最後までお付き合い下さい。

ちょっと前回の復習ですが、私の現在のビジネス
(「戦略コンサルティング」と「ハンズオンによる実行支援」)に
関して3C分析してみると以下のような内容になります。

◆顧客分析(市場分析):

・日本の99%は、中小・ベンチャー企業(株式上場している大手企業は、たったの1%)
・中小、ベンチャー企業は、財務的、人的リソースに乏しい
・グローバル化により、経営環境の変化が激しい
・コンサルティングを受けたいが、中小、ベンチャー企業は高くて手が出せない

◆自社分析(これは、このビジネスを企画した自分自身の強みになります):

・アメリカでの事業再建成功実績、ベンチャー企業での経営企画、事業企画、
新規事業立上げの経験が豊富
・15年におよぶ法人営業の経験、また、マーケティングの経験が豊富
・WEBサイトの企画(特に営業用)経験が豊富
・理工系出身のため、技術的な話にもついていける
・IT業界とコンサルティング業界の顧客基盤がある

◆競合分析:
・戦略コンサルティングは、大手をメインクライアントとして、高額なフィーを取っている
・戦略立案に重きを置き、実行はクライアント任せのところが多い
・戦略以外のコンサルティングファームは、IT系や会計系が多く、
営業・マーケティング系が少ない
・上流の戦略から最下流の営業実務までをトータルサポートしている
コンサルティング会社は皆無である

この分析結果から、進むべき方向性を定めるとどうなると思いますか?

ちなみに私が構築した戦略の大きな方向性は、
こんな感じになります。

1.ターゲット(まずはターゲットを明確にする必要があります):
●ITベンチャー企業に特化
●SIerではなく、独自のソリューションを持っている会社
●営業・マーケティングが苦手な技術系出身経営者の会社

2.提供するサービス
●ベンチャー企業でも手が届く料金体系
●営業・マーケティング系の戦略コンサルティング
●戦略構築だけではなく、戦略実行と成果を重視したサービス内容
●クライアントとの長期的な関係構築が可能なサービス内容

3C分析の結果から、戦略の方向性を決めるポイントは
1.自社の強みが活かせる領域(圧倒的に強い領域)
2.顧客の満たされていない領域
3.競合他社が弱い領域(もしくは進出していない領域)
を見つけることになります。

この大まかな方向性をベースに戦略の詳細を考えていくことになります。
実は、私のビジネスモデルや戦略は、最初から
このような内容ではありませんでした。

実際に見込み客を訪問し、ニーズヒアリングを
進めていく上で、ビジネスモデルや戦略の
最適化を進めてきました。

ここがポイントなんですね。

普通のコンサルティング会社は、
戦略を作って終わりなのです。
実行はクライアント任せ
がほとんどです。

でも、最初に作った戦略は、単なる仮説に
過ぎないのです。やはり”答えは
現場にある”というのが私の持論です。

これについては、おいおいあなたへ
お伝えしたいと思います。

2回に渡って3C分析の説明をしましたが、
ご理解頂けたでしょうか?

戦略の大まかな方向性を決めるのは、
3C分析が有効だと思います。
あなたも是非試して見てください。

何か新しい”気づき”があるかも知れません。

早いものでもう金曜日ですね。
良い週末をお過ごし下さい。

では、また来週ここでお会いしましょう!

関連記事:3C分析でポジショニングを考える方法・事例を交えて解説!

このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS リーダーで購読する

ホーム > アーカイブ > 2009-06-05

カレンダー
« 6 月 2009 »
M T W T F S S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
アーカイブ
ページ

ページのトップに戻る