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P/Lの分解分析(3)事業再建マニュアル(Vol.7)事業再建プラン作成
- 2010-03-05 (金)
- 事業再建
こんにちは!
戦略コンサルタントの三宅巧一です。
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さて、今回も「事業再建」におけるP/Lの分解分析に関する記事になります。
非常に重要な内容なので、何回かに分けて詳しく説明しています。
ちょっと高度な内容なので、特に損益計算書の知識がない方には、分かりずらいかも
知れません。詳しく学びたい方は、無料冊子「事業再建マニュアル」をダウンロードして下さい。
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では、前回の続きの記事を書きます。
前回の記事をまだお読みでない方は、先に過去の記事を
読まれてからの方が理解しやすいと思います。
過去の関連記事は、サイトマップをご覧の上、お読みください。
では、損益計算書(P/L)の分解分析に関する続きを書きますね。
前回までに、事業ドメイン別・地域別P/Lの分解方法を説明しました。
このP/Lが完成したら、どの事業ドメインのどの地域のビジネスが儲かっているのか、
もしくは儲かっていないのかが一目瞭然となります。
なお、向こう1~2年のP/Lに関しては、現状の延長線上(つまりリストラなしの成り行き
ベース)で数値を入れてみて下さい。これによって、過去・現在・未来における事業の課題
や問題点を明らかにすることができ、再建計画が立案しやすくなります。
ここまでの説明で、P/Lの分解分析の概略をご理解頂けたと思います。恐らく、皆さんの
疑問は、大枠のイメージは分かったけど、実際にどうやって数値を入れていけば良いのか?
ということだと思います。これは、骨の折れる作業になります。ここからは、P/Lを作成して
いく上での“ノウハウ”を説明したいと思います。
■ノウハウその1:売上・コストデータベースの構築
P/Lの分解分析に必要なデータを簡単に抽出するためには、売上やコストなどのデータベース
を構築しておく必要があります。
社内システムが整備されている会社は良いのですが、これが整備されていないと、データ
ベースの構築作業から行う必要があるため、大変な作業になります。
このデータベースがあれば、例えデータ件数が膨大な量になっても、ACCESSなどのデータ
ベースソフトでクエリーを活用すれば、必要な数値データを簡単に集計することが可能と
なります。
事業再建に限らず、日頃の営業データ集計や分析に活用できますので、現在、このような
仕組みがない場合は、是非この仕組みを構築することをお薦めします。
これで、過去のP/Lデータに関しては、容易に分解することが出来ます。
私は、事業再建だけではなく、新規ビジネスの立上経験もありますが、必ず売上・コスト
データベースを構築するようにしています。
新規ビジネスの場合、最初はデータがそれほど多くありませんので、ExcelでDBを構築する
という程度で十分機能します。
ビジネスが成功し、規模が大きくなった時点でシステム投資を考えれば良いと思います。
(新規ビジネスは、失敗する確率の方が圧倒的に高いので、最初からシステム投資しない
方が良いと思います)。
まだまだノウハウはありますが、本日はここまでにしたいと思います。
では、次回のブログも楽しみにしていて下さい。
データベース管理・戦略立案ワークフロー・既存事業の梃入れ編(Vol.17)
こんにちは!
戦略コンサルタントの三宅巧一です。
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さて、本日のテーマは、24回目の記事に掲載されている戦略チェックシート(16)
”売上やコスト、顧客を管理するデータベースはあるか?”になります。
ちなみに、あなたは売上やコスト、顧客データを管理するための
データベースを持っていますか?
恐らく、中堅・大手企業であれば、既にシステムが導入されていると思います。
ベンチャー企業に関しては、システムを導入している会社もあれば、ExcelやAccessを
活用してデータベースを構築しているかも知れませんし、そもそもそのような管理をされて
いない会社も多いと思います。
ちなみに、私は個人事業主として開業していますが、売上・コストを管理するデータベース
をExcelで作成していますし、顧客データ(見込み客も含めて)に関しても、Excelで管理
しています。
では、何故このようなデータベース管理が必要なのでしょうか?
まず、売上・コスト関連のデータベースに関しては
●管理会計用のP/L(損益計算書)作成の元データにします。
ベンチャー企業の場合(私のクライアントもそうですが)、財務会計のみで管理会計を
しっかり行っているところはあまり多くありません。そのため、サービス単体で見た場合
それが儲かっているのかどうかも分からない状況となっています。
●顧客別売上・利益、商品(サービス)別売上・利益、営業担当別売上・利益など
分析用の元データとして活用します。その分析結果を戦略に反映させます。
このようなデータベースがあると、簡単に必要なデータを抜き出すことができ、
また、自由に加工して活用できるので非常に便利です。業務の効率化にもなると思います。
売上・コストデータベースに関しては、無料冊子「事業再建マニュアル」でも詳しく書いてありますので
興味がある方は、こちらからダウンロードして下さい。具体的なデータベースの項目に関しても
記載しています。
次に顧客管理(見込み客含む)に関してですが
●既存顧客や見込み客の数と質を把握できる
●顧客の課題、提案内容、次のアクションなど商談の進捗状況を把握することができる
●最後にいつアクションを取ったのかが分かる
顧客管理に関しては、顧客と定期的にコンタクトを取ることが大切です。このような管理データ
がないと、いつの間にか既存顧客や見込み客と疎遠になってしまい、ビジネスチャンスを
逃してしまうというリスクがあります。
ということで、最低でも以下2つのデータベース管理をお薦めします。
(1)売上・コストを管理するデータベース
管理会計やデータ分析により課題を把握し、戦略へ反映する
(2)顧客管理データベース
商談の進捗確認、既存顧客や見込み客への定期的なコンタクトにより、受注できる
ようフォロー体制を構築する
では、本日のブログはここまでです。
データベース管理は非常に重要ですので、まだ、このような管理をしていない方は、是非
試してみて下さい。きっとポジティブな変化が現れると思います。
具体的にどのように進めれば良いのか分からない方は、お気軽に御問合せ下さい。
では、次回のブログも楽しみにしていて下さいね。
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